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クレジットカードは使うべきか

こんにちは、神戸市中央区の若手公認会計士・税理士の安田亮です。


今日は家計のお話。


雑誌などで、FPが家計相談を行なっているような記事がありますが、そこでよく「クレジットカードを使うのを止める」というアドバイスがなされています。


理由はと言うと、「クレジットカードで支払いを行なう」と考えた時点で、お金を使う事に対する自制心が弱くなり、財布のひもがゆるむ傾向にあるためです。これを専門的には「心理会計」(mental accounting)と呼ぶらしいです。


まあそう言われてみればそうだけど。。。



私自身はと言うと、買い物のほぼ全てがクレジットカードです。

理由は以下の2点です。


①小銭を出すのが面倒

②店側もクレジットカード販売の手数料を商品の価格に上乗せしているので、こちらもポイントを稼がないと損する


①は分かりやすいと思います。小銭出すのは面倒ですし、後ろの人を待たしてしまう時もあります。


②は少し説明が必要です。

あるお店がクレジットカード売上で商品を販売すると、店はカード会社に3~5%程度の手数料を支払わなければなりません。

仮に3%だとすると、100円の商品を売ると、店側の手取は97円になってしまいます。3%って小売業には相当大きいです。これを純粋に店の負担にすると経営が圧迫されてしまうので、価格に転嫁せざるを得なくなります。

そうなると、クレジットカードを使わない現金顧客までその手数料分の上乗せを負担することになります。


ですので、客側もクレジットカードを使い、少しでもポイントを貯めた方が合理的です(と言うか損しています)。


以上より、心理的な部分を無視すると、クレジットカードを使った方が合理的だと考えられます。ただ、そう言うためには、クレジットで買い物をする時にきちんと消費している感覚を持てるようになる必要があります。なかなか難しいですが。



この手数料ですが、前述の通り、小売業には大打撃になります。


1円2円の差で勝負する世界ですから、手数料3%なんてとてもじゃないが負担できない。

だから100均や業務スーパーはクレジットカードでの販売は行なっていません。


また、先日、串カツ田中のクレジット取り扱い店舗はわずか7.73%だという記事が出て、注目を集めていました。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57077


また、クレジットカードを使うとWeb上で明細が見れるので、家計管理には便利です。家計簿アプリなんかと組み合わせて効率的に管理をすることも出来ます。


ですが、店側には負担になりますので、お気に入りのお店・ご友人のお店などでは現金払いしてあげても良いかもしれません。



ところで、税金も最近クレジットカード払いが出来るようになっています。ただし、普通のお店と違い、納税者側にも手数料がかかる仕組みとなっています。


ですが、国税だと0.82%、市税なんかだともっと低い(神戸市だと0.3%くらい)ですから、よくあるポイント還元率1%のカードで払ったら差益が出ます。


一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

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