おはようございます、神戸市中央区のfreee専門会計事務所の若手公認会計士・税理士の安田です。
個人の所得税確定申告時期ですが、今年は十数件の申告書を提出することになります、残りあと数件です。1年目ならこんなもんかなといった感じです。
先日、申告書が完成した方に損益や税額の説明を行ないましたが、「この利益だと、もっとお金増えて良いと思うんですけど、なんで金ないんだろう。。。」という質問を受けましたので、キャッシュ・フロー計算書(CF計算書)というものを作って説明しました。
CF計算書とは、損益計算書では分からないお金の動きを表した財務諸表のことで、どういう活動からお金が増えて、逆に何でお金が消えていっているのかを示したものです。
活動は3種類に分かれており、
・営業活動 → 本業によるお金の出入り
・投資活動 → 固定資産の設備投資や有価証券の売買取引などによるお金の出入り
・財務活動 → 借入金の調達や返済によるお金の出入り
その方は去年開業ですので、投資CFがかなりマイナスですが、営業CFは大きくプラス、財務CFは開業時の借入調達を無視すれば返済でマイナスとなっていました。
実はこれはかなり理想的なCFです。
本業で稼いで、借入金の返済と新規設備投資に充てるという成長期のCFになっているので安心してくださいと伝えました。
CFは間接法で作るとあまり具体的にイメージできなくなります。“売掛金の増減額”ってどういう意味?ってなりますから。
ただ、個人の方は債権債務があまり無いので、利益に減価償却費を足し戻せばほぼ営業CFになります。
会計事務所は大きな支出が無く、平均的に支出が発生するので、あまり資金繰りを意識する必要はありません。
ただ、顧問先にアドバイスできるように、きちんとCF経営という考え方を勉強していこうと思います。