おはようございます、神戸市中央区のfreee専門会計事務所の若手公認会計士・税理士の安田です。
個人事業主向けの売上債権の流動化サービスが流行っているというニュースを最近よくみますが、これを使い始めると相当危ないなと思いました。
手数料率が高すぎます。
3か月後が振込期日の100万円の請求書があったとして、それを売ることで90万円が即日入金されます。なんと手数料率は3ヶ月で10%。単純に年換算すると40%です。
物凄い手数料率ですが、スキーム上、貸金業法の規制は適用されないようです。
この手数料には金利部分と貸倒リスク部分が含まれていますが、金利として見れば相当高い水準です。
このスキーム自体が相当割高なものであり、これを使うこと自体が資金繰りを悪化させる原因にもなりかねませんが(最終的には自転車操業に近づいていくと思います)、このようなスキームを使う人が危ない事業主であることのサインにもなりそうな気がします。
理由は、、、
①そんなにお金に困る状況に陥っている経営センス(ケガや病気でそうなった場合は除く)
②どうしても困った際に助けを求められる人が周囲にいない点
③銀行融資などの他の低金利の融資などを使おうとしない、そもそも知らない、もしくは教えてくれる人が周りにいない点
①は運の部分もありますが、②と③は普段の行動や習慣でどうにでもなりそうです。
この「3ヶ月で10%」という数字。金利と見ると、この低金利下では有りえない水準です。
つまりこれは不良ユーザーに対する貸倒損失を利用者全員が負担させられているということになります。
優良なユーザーにとっては相当高い買い物?です。