top of page
安田 亮

定額減税と源泉徴収簿

おはようございます!代表の安田です。


2024年も終盤に差し掛かり、年末調整が必要となる時期がやってきました。

今年の年末調整において特に重要な点として、「定額減税」の適切な対応が挙げられます。国税庁が提供する「給与所得に対する源泉徴収簿」は多くの企業が利用していますが、2024年分の源泉徴収簿は「定額減税」に対応した形式ではないため、計算漏れや記載ミスに注意が必要です。


<源泉徴収簿と定額減税の対応>

源泉徴収簿は従業員ごとの給与額や源泉徴収税額を記録するために便利な帳簿ですが、年末調整における定額減税の計算欄が設けられていません。そのため、次のいずれかの方法で対応する必要があります。


余白を活用

源泉徴収簿の欄外に定額減税の計算内容を記載します。


別紙を活用

定額減税に関する詳細な計算を別紙にまとめ、源泉徴収簿と併用します。


国税庁提供の計算シートを活用

国税庁は「年末調整計算表」や「年末調整計算シート」を提供しており、これらには定額減税に関する記載欄が用意されています。これを利用することで、次の情報を簡単に管理できます。


  • 年間所得税額から控除する「年調減税額」

  • 控除後の年間所得税額

  • 控除しきれなかった金額の記録

  • 計算漏れ防止の重要性


定額減税は2024年6月以降の給与に適用されてきましたが、年末調整での計算ミスがあると月次で実施してきた減税処理が無駄になる可能性があります。そのため、最新の計算シートを活用し、適切な計算と記載を心がけることが重要です。


まとめ

今年の年末調整では、「源泉徴収簿」と「定額減税」への対応が企業にとって大きな課題となっています。記載方法や計算ミスを防ぐために、国税庁が提供する計算表や計算シートの活用を検討し、正確な手続きに努めてください。これにより、従業員の正当な税負担が確保され、企業としての信頼性向上にもつながるでしょう。



神戸 税理士 確定申告 顧問契約 会社設立 freee

閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page