こんにちは!スタッフの植田です。
以前ご紹介した消費税申告書上の大まかな流れについて、各項目ごとの論点をご紹介していきます。
【消費税申告書上の大まかな流れ】(再掲)
Ⅰ 納税義務の有無の判定
Ⅱ 課税標準額
Ⅲ 課税標準額に対する消費税額
Ⅳ 控除過大調整税額 → 今日はこれ
Ⅴ 控除税額
Ⅵ 差引税額
Ⅶ 納付税額
控除過大調整税額は、過去に貸倒処理した債権を回収できたときに、この債権に対応する消費税を納付税額の計算に含めるための項目です。
標準税率分:回収貸倒債権の税込対価の合計額÷110×7.8
軽減税率分:回収貸倒債権の税込対価の合計額÷108×6.24
なお、この時の割り算と掛け算は、必ず割り算を先にしないといけません。
「除してから乗じる」と条文に書かれているので、計算する際は注意が必要となります。
簿記の、特に工業簿記なんかだと、小数点以下の関係から掛け算してから割り算するのが一般的なので、この点消費税法との使い分けが求められます。
※掲載日時点の法令等に基づいて記載しておりますので、ご覧いただく時期によっては最新の制度と異なる場合があります。
Comments