税に関する報道の文言は変えるべきですね
おはようございます、神戸市中央区のfreee専門会計事務所の若手公認会計士・税理士の安田です。
税金に関するニュースが出ていました。
『ノーベル賞の本庶氏、22億円申告漏れ 特許対価めぐり』
https://news.yahoo.co.jp/articles/f85a73bc8cb23a2afc6bce1cd702cc069d371339
普通の人が読めば「ノーベル賞受賞者が脱税でもしたのか!?」と読めるような記事です。
ただ、よく読めば供託金に対する課税ということで、かなり難解な解釈に関する部分であります。
所得税基本通達で関連する通達があるので、それを読めば納税するという結論に至ると思いますが、素人からすると、この段階で納税するという考えには普通は至りません。
個人的な意見ですが、意図的にやったとは思えませんし、係争案件って個別の事情がそれぞれあるので、供託されたからといって一律に納税を求める現在の通達もどうかなと思います。
「申告漏れ」というワードを使うと、あたかも本庶先生が脱税をしていたように感じた方が多いのではないでしょうか。
報道では、申告漏れ・所得隠し・脱税の3つの用語が使い分けされます。
分かりやすく解説されているページがありました。
https://www.yubisui.co.jp/column/2017/12/22717/
この言葉をもっと適切なものに変更すべきですね。
そして、こういう情報をマスコミにリークして(つまり餌を与えて)身内の不祥事を隠したり、都合が悪い報道をやめさせようとする国税庁の姿勢はどうなんでしょうか。
守秘義務もへったくれもありません。これではきちんと税務調査に対応してくれる人の割合減りますよ。
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