貸倒れを起こさないための工夫
おはようございます、神戸市中央区のfreee専門会計事務所の、若手公認会計士・税理士の安田です。
新型肺炎の影響で資金繰りに困っている企業が多いと思いますが、このような緊急事態に限らず、貸倒れが起きた場合は一気に資金繰りが悪くなります。
特に、得意先の分散が出来ていない場合に貸倒れが起きると、たちまちピンチに陥ります。
資金繰りを悪化させないため、貸倒れを起こさないための工夫を書いてみます。
一応、今のところ貸倒はおこしていない私自身が実践しているものでもあります。
①取引歴の浅いお客様には前払いでのお支払いをお願いする
税理士業務で言えば「月次の顧問契約を結んでいるかどうか」で切り分けています。
単発の依頼の方でも2年目以降であれば信頼関係は築けているのですが、どこで線引きするかというラインとしては顧問契約を結んでいるかどうかが分かりやすくて良いかなと。
初めてご依頼いただく方からすると、1回も頼んだことのない税理士に前払いで多少まとまったお金を振り込むわけですから、初回の面談である程度信頼していただけるように頑張らないといけません。
②会計ソフトで入金期日を入力しておく
freeeだと入金期日を入力する欄があり、期日が近づいてくるとトップ画面に「入金期日の近い取引」として、また入金期日に遅れたものがあればトップ画面で「期日遅れの債権」として警告を出してくれます。
③ネットバンクの入金があればメールで届くように設定しておく&アプリでいつでも入金を確認できるようにしておく
これはネット専業銀行じゃないとできないかもしれませんが、私の使う住信SBIネット銀行は入金の度にメールが届きます。メールには振込人の名前は書かれていませんが、Android用アプリがあるのでそちらでは見ることができます。
メールが届く → アプリを開くという流れで、どなたから入金があったかを確認しています。
最悪なのは、通帳記帳しなければいつ、誰から、いくら入金があったかが分からないという状況です。④の督促をタイムリーにできません。
④入金が遅れた場合、その日のうちに連絡する
これが一番大事かもしれません。
「あそこへの支払が遅れると督促が面倒だぞ」と思わせるだけでも違います。
お金がない場合、何も言ってこない相手への支払を後回しにしますので。
銀行の処理が遅れていたとしても振込期日当日の19時までには処理されるでしょうから、そこで入金されていなければとりあえずメールをお送りします。
私も入金期日に振り込んでいただけなかったことは何度かあるのですが、先方が忘れていた場合が全てで、メールだけの連絡で済んでいます。
⑤最悪の場合、債権債務の相殺も考える
お互いに売上取引が起こるような関係の場合、債権と債務が両建てになります。
私もこのような取引先がいくつかありますが、通常は相殺せずにグロスでの資金決済をしています。
これをやる時は最終手段だと思っています。
お金の督促をするのって本当に嫌な気持ちになるし、考えると憂鬱ですよね。
ですが、一度その価格で合意しており、役務提供も済んでいるのであれば貰って当然のお金です。
「こんなにすぐ督促したら金に汚いとか思われないだろうか」なんて心配は要りません。
世の中には白黒ハッキリさせられない事象も多いと思いますが、この場合は払わない方が100%悪いわけですから毅然とした態度で対応しましょう。
「あそこは適当だから大丈夫」と思われたらおしまいです。
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すべて表示おはようございます、神戸市中央区のfreee専門会計事務所の若手公認会計士・税理士の安田です。 私が愛用している楽天モバイルは、楽天独自回線が入らない場合、auの回線を使えることとなっています。 ですが、楽天の独自電波のカバー率がある程度高くなったエリアでは、順次au回線の使用が出来なくなっていくようです。 幸い(??)神戸はまだ楽天回線の整備がそれほど進んでいないので、au電波も使えるようです。