定年後もiDeCoは続けられるのか
- 安田 亮
- 6月17日
- 読了時間: 2分
おはようございます!代表の安田です。
「60歳で定年退職。でも嘱託で再雇用された」――こんなケースが近年増えています。そんな中、「再雇用後もiDeCoの掛金は継続できるの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、令和4年5月からiDeCoの加入可能年齢が65歳未満に拡大されており、一定の条件を満たせば、定年後も引き続き掛金の拠出が可能です。
■ iDeCo継続のカギは「第2号被保険者」かどうか
iDeCoの掛金を継続できるかどうかは、60歳以降に「厚生年金に加入しているか(=第2号被保険者)」が分かれ目となります。
▼ 再雇用後も厚生年金に加入している場合:
→ 自動的に第2号被保険者として取り扱われ、iDeCoの手続きは特に不要→ 掛金の継続もスムーズです
▼ 厚生年金に加入しない場合(例えば、週15時間勤務など):
→ 第2号被保険者ではなくなるため、「国民年金への任意加入」+「金融機関への手続き」が必要です→ この手続きは従業員本人が行います
■ 正社員でなくても厚生年金に加入できる?
正社員でなくても、以下の条件を満たせば厚生年金への加入が可能です:
【条件①】
1週間の労働時間および月間の労働日数が「通常の正社員の4分の3以上」
【条件②】
条件①を満たさない場合でも以下をすべて満たせばOK
週20時間以上勤務
所定内賃金が月額88,000円以上
従業員数51人以上の企業に勤めている
これらをクリアすれば、再雇用後も厚生年金加入=iDeCo掛金の継続が可能です。
■ 令和9年度以降は「70歳未満」への延長も?
2025年5月に提出された年金制度改革法案では、iDeCoの加入可能年齢を「70歳未満」まで引き上げる案が含まれています。可決されれば、今後ますます再雇用世代へのiDeCo活用が進むと見られます。
■ まとめ:60歳以降もiDeCoを続けるには?
再雇用後のiDeCo継続には以下のフローチェックをおすすめします:
自身が厚生年金に加入しているか?
加入していない場合、任意加入+金融機関手続きは済んでいるか?
勤務条件は厚生年金加入基準を満たしているか?

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