おはようございます!代表の安田です。
東京証券取引所には、上場を検討する企業から「グロース市場でも黒字化しないと上場できないのか」、「赤字だが、現在の事業計画で上場は可能か」といった赤字上場に関する相談が多く寄せられています。
結論として、グロース市場において上場までの黒字化を求める制度は存在しないため、赤字上場は可能です。実際、高い成長可能性が評価されて赤字上場を果たした事例も存在します。
<近年の赤字上場事例>
ispace(2023年4月上場)
上場時の業績予想は赤字(売上高9.84億円、経常利益は112.87億円の赤字)。
月面へ顧客から預かる荷物を運ぶ事業など、夢にあふれた将来性が評価されました。
ノイルイミューン・バイオテック(2023年6月上場)
新規がん免疫療法の開発事業等、未来への期待を抱かせる事業を手掛ける会社が目立ちます。
<赤字上場における留意事項>
赤字上場を目指す企業には、以下の点に特に留意する必要があります:
ビジネスモデルや事業環境の評価
企業の成長実現に向けた取り組みの効果やコストを、事業計画に合理的に反映させる必要があります。
投資家への丁寧な開示
東証では、「赤字で上場する場合には、投資家が適切に評価を行えるよう、自社の成長可能性やそれを実現するための事業計画について、特に丁寧に開示すること」を求めています。
<まとめ>
赤字上場はグロース市場においては可能であり、高い成長可能性が評価されることで実現できます。ただし、企業は投資家に対して自社の成長可能性や事業計画を丁寧に開示し、リスク要因や事業環境を適切に評価することが求められます。
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