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第4回)財務諸表・指標・開示

  • 執筆者の写真: 安田 亮
    安田 亮
  • 1 日前
  • 読了時間: 1分

おはようございます!代表の安田です。

本日は新リース会計基準シリーズの4回目です。開示等を取り扱います。


1. 表示(借手)

  • 使用権資産の表示:

    • ①対応する原資産の科目に含める ②「使用権資産」として区分表示——のいずれか

  • リース負債・利息費用は区分表示または注記


2. 表示(貸手)

  • リース債権とリース投資資産は区分表示(重要性が乏しければ合算可)。P/Lでは販売損益の純額、受取利息相当額、オペリース収益を区分表示または注記。


3. 注記事項(開示目的ベース)

  • 開示目的:リースが財政状態・業績・CFに与える影響を評価できるようにすること

  • 借手の標準開示(会計方針/リース特有取引/当期・将来金額情報)、貸手の標準開示

  • 連結作成会社の個別では、一部注記省略可


4. 財務指標への影響(実務アラート)

  • 総資産・総負債が増加:D/Eや自己資本比率に影響

  • EBITDAは概ね改善:従来の賃借料が減価償却+利息に置換されるため

  • ROA・インタレストカバレッジ、コベナンツ(EBITDA/有利子負債など)の影響試算と再定義交渉が必要

  • セグメント情報やKPI(店舗あたり賃料負担等)の再設計も検討


5. まとめ(第4回)

  • 表示・注記の様式選択は早期に社内合意を

  • 銀行・投資家説明で用いる非GAAP指標の整備も有効です


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